Chairmans EYE -第六節展望-

CHAIRMANS EYEとは
30リーグチェアマンの上田ダイゴが
各団体の紹介や試合の見どころを
独断と偏見と妄想で紹介するコーナーです
今回は第六節
『8プロ×金木犀の肌』
を
独自の目線で徹底解説します

毎月熱い戦いが繰り広げられた『30リーグ2025』もついにリーグ最終戦。第六節『8プロ×金木犀の肌』を残すのみとなった。この試合で10/28の30リーグ決勝戦『30CLIMAX』にて、火リーグを制した『ルイボスティーはバニラの味(以下ルイバニ)』と戦う団体が決定する。
ではここで劇リーグ三団体の状況とリーグ優勝の条件を整理してみよう。ルイバニの2連勝で早々にリーグ優勝が決まった火リーグに対して、劇リーグは第六節が終わるまでどの団体が優勝するのかまったく分からない大接戦となっている。
CHAIRMANS PREDICT
まず一足早くリーグ戦2試合を1勝1敗(2ポイント)で終えている『うーめい』。得票数は2試合トータルで96票を獲得。火リーグを制したルイバニの得票数が94票なので、第六節の結果次第で優勝の可能性は十分にあるポジションに着けている。
では第六節を戦う両団体の状況を見てみよう。まずは現在1勝(2ポイント)の『8プロ』だが、第六節に勝ては二連勝で4ポイント、引き分けでも3ポイントなので文句なしにリーグ優勝が決定。もし負けたとしても劇リーグ三団体が1勝1敗で得票数勝負となり、現時点でうーめいと得票差は36票なので、得票数次第では優勝の可能性が残されている。つまり条件的には最もリーグ優勝に近いと言えるだろう。
第二節では8名のキャストが入り乱れるド派手な王道和風エンタメ作品『ノブナガアベンジャーズ』で快勝した8プロ。今回も『キャスト7名による和風ロマンスファンタジー』との事なので、『大人数キャスト』と『王道エンタメ』という団体のストロングポイントを存分に活かした盤石の作品を用意したと思われる。まさに優勝に向けて隙なしの状態だ。
強いて不安材料を挙げるとするならば上演時間であろうか。大人数キャストで殺陣やダンスの入るエンタメ作品では内容が盛り沢山になってしまうが故に、どうしても上演時間が長くなってしまう傾向があり、現に第二節の『ノブナガアベンジャーズ』も両ステージとも30分をオーバーしてしまい計4票の減点を受けている。
もちろんその減点をものともせず勝利をもぎ取ったのだから、「多少の減点恐れるに足らず」と考える事も出来るが、今回は30リーグでは不利とされる先攻という事もあり、1票が勝敗を左右する可能性は十分にあるので注意が必要だ。

対する『金木犀の肌』は現在1敗(0ポイント)。リーグ優勝するためには第六節に勝利して三団体が1勝1敗の得票数勝負に持ち込むのは絶対条件。しかもただ勝つだけではなく、最低でもうーめいの得票数を超える64票を獲得して勝利する必要がある。つまり勝敗や得票以前に観客が64名以下だと優勝の可能性が潰えてしまうのだ。
幸いというか対戦相手の8プロは多人数キャストという事もあって集客力は決して悪くはなく、64名の集客はクリア出来ると予想される。しかし64票以上を獲得するにはかなりの数のスティール(対戦相手が呼んだ観客の票を奪う)をしなくてはならない厳しい状況である事は間違いない。
第四節では象徴的な演出と文学的な台詞で、観るものを独特の世界観に引き摺り込む作品『はんぺん』で挑んだがうーめいの前に惜敗。しかしオリジナリティ溢れる作家性への評価は高く、会場の空気が出来上がっている後攻であれば結果は違ったものになっていたかもしれないという声も多かった。
今回のチームクレジットやあらすじを見る限り、作風に大きな路線変更はないと思われるが、今回は後攻という大きなアドバンテージがある。第四節で見せた圧倒的な世界観で先攻のイメージを塗りつぶす事が出来れば、優勝ラインに届く束勝ちも十分あり得るであろう。自分たちの持ち味を活かしつつ、且つ相手の持ち味を凌駕するインパクトのある作品を期待したい。
以上、改めて各団体の優勝条件をまとめると・・・
・うーめい→金木犀の肌が63票以下で勝利すれば優勝。
・金木犀の肌→64票以上で勝利した上で、8プロの2試合合計得票数が自団体より下回れば優勝。
・8プロ→票数に関わらず勝利すれば優勝。負けた場合も自身が37票を獲得し、金木犀の肌が63票以下の場合は優勝
・・・となっている。
そしてもうひとつ注目して欲しいのが決勝戦『30CLIMAX』の上演順番の決定方法である。
公式ルールでは以下の通りとなっている。
・各リーグでの獲得ポイントが多い団体が先攻後攻を選べる。
・同ポイントの場合は各リーグでの得票数の多い団体に決定権
・同票の場合はリーグ戦での先攻公演の得票数の多い団体に決定権。
・それも同票の場合はじゃんけんにて決定。
今回であれば火リーグのルイバニは4ポイント94票を獲得しているので・・・
・8プロが35票以上で勝ては4ポイント95票以上で決定権獲得。
・金木犀の肌が勝った場合、劇リーグの代表がどの団体になってもルイバニが決定権獲得
となる。
後攻有利がもはや定説となっている30リーグにおいて、優勝を狙うなら常に次の一手を考えて戦術を立てる事も重要。この様な駆け引きも含めて、観客の皆さんにはこの最終戦をぜひ楽しんで頂きたい。
上田ダイゴ(30リーグチェアマン)
※敬称略
