RIVALS EYE【第六節:夜に静か】

RIVALS EYEとは
ライバル達が熱いホンネをぶつけ合う
30リーグ2025参加団体による公式戦の観戦レポートです
今回は第六節『8プロ×金木犀の肌』を
夜に静かがレポート
はたしてライバルはこの試合をどう観たのか?

両者共に醜い中の美しさを作品の中で出してきたのが共通していて面白かったです。
8プロ『紅蓮の貌(かお)』
何時代なのかとかは分かりませんが、平安時代ぐらいが舞台の作劇ものなのだと思いました。
九尾の狐を中心に巻き起こる逃走劇といった感じでしょうか?
九尾であるみずきと出会い、そこで仏像を通して成長をする姿はげんろうの真っ直ぐさも相まってよかったと思います。
しかし、この話。
舞台上で繰り広げられる展開が急すぎて、世界観に入るのに時間がかかったのが残念だったなという印象です。
キャラクターが多くて、それぞれの説明が難しなったのかなと思います。九尾の狐が追われている理由や追っている人たちの背景が薄いのが残念だなと思いました。あとげんろうの妹の件が急すぎて、もっと前半で話があっても良かったかなと。
多分、30分ではなく、もっと長く60分とかならまた見方は変わったのかなと思います。
金木犀の肌『阿婆擦れ』
バーと酒。
男と女。
苦しみと依存
苦しみと幸福。
生と死。
生きる中での苦しみを風俗嬢で働く女とマスターを通して、バーを舞台に描き抜いたのはすごいと思いました。
暴力的なマスターが出てきたあたりから、マスター=主人なのかと考えると、暴力的な男と女という主従関係にも見えて、見方も広がりました。お酒の依存だけでなく、昨今問題のホスト狂い、つまり、性依存へも展開しているのが面白かったです。
場面転換の際に暗点を使わず、舞台装置を動かすことで展開させていたのも面白かったです。時間の流れもそうですが、演者が変わっていないにも関わらず、マスターが別の人になっていることを暗に示していて凄いと思いました。
苦しみを見ないで依存に逃げるか、苦しみに対峙し幸福を見つけるのか、難しいテーマですが、これからの我々にも大事なところだと思います。
坂田朋哉(夜に静かを代表して)
