RIVALS EYE【第四節:夜に静か】

2025年07月03日

RIVALS EYEとは

ライバル達が熱いホンネをぶつけ合う

30リーグ2025参加団体による公式戦の観戦レポートです

今回は第四節

『金木犀の肌×うーめい』

夜に静かがレポート

はたしてライバルはこの試合をどう観たのか?

お客さんが沢山上演に駆けつけるため、生まれる前の作品(ゲネ)を拝見した。


金木犀の肌『はんぺん』

アングラ、苦痛を想起する作品。脚本家の顔が見える上演だった。
毛利あかりさんの演技は、作演の青草さんが憑依していたかのように見えた。
3人それぞれの役割がはっきりとしていた。
同じ時代を生きるモノとして共感。どうこの問題と取り組むのか、取り組んできたのか。青草さんの闘う視点が見えた。
会話の語調が頭に入りやすかった。
現実感がない世界かと思いきや、実際現実的で、観ていて裏切りや深入りして観る部分に入り込めず、30分を通して一人の観客としてよりのめり込めたかというと疑問符(鉤爪は見えたが)。ただし僕のような(作中に登場するあの男と似た立場)観客ではなく、妹さんのような立場の人間からするとまた違った感覚を産み出すような気がした。 


うーめい『えーじぇんとどーる』 

脚本と芝居が面白かった。傑作。
僕はあのロリィタの衣装に思い入れがある。
音の使い方は前回と変わらない所が見えたが、この使い方によって、重々しく観るのではなく、肩の力を抜いてみれるような配慮、頭を使わないでいいと伝えてくれるようにと解釈した。
演劇ではなく、長いコントを見ているような感覚だった(勿論演劇には色々な形がある)。
喋り、内容など見応えがあった。
座組の芝居のテンポがよかった。間に嵌っていた。
愛の告白をするところで、男性の指の震わせ方が芝居していて(ああいうとき特有の指の動かし方!非常に細かい!!)特に見応えがあった。
ラストは感動した。
最初から最後まで楽しんで見れた。
大阪の都心部とある世代のサブカル(と言ってもいいのだろうか)の空気感を多分に含んでいて、本当に観ていて面白かった。コレは大阪発の劇だ。
次の作品も観たいと思った。


◎総評

作品で評価という観点でみれば、今回の金木犀の肌さんの作品、作風はうーめいさんの作品と相性の悪さを感じた。金木犀の肌さんの作品で目立ったのが①あの呪術的な舞台セットと衣装、②挟まれるテンポ感のあるセリフ、③脚本家の顔。バトルという観点でいえば①の部分は照明の照度などを個人的にはもう少し暗く粘る方が好み。②はうーめいさんが得意とするところ、③という部分は本当に好み、そして対決する団体にも持ち合わせているモノだから判断は難しい。だからこそ、金木犀の肌さんの強さが際立って見えなくなっていた。
一方うーめいさんの作品は本当に面白かった。次回を期待したいと思わせる出来だった。
羽化前の作品の評価ではここまでとなるが、上演するとまた劇の色合いは変わる。
私の評価は上記の通りだが、本当の作品の姿はこれから先に待っている。
僕が書いたことなど当たり前のように覆して、両団体ともより熱の入った作品をお客様に届けることだろう。
その上演を目にすることが出来ないのは残念、だが、それでいい。 

容原静(夜に静か)

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